2019年12月15日日曜日

Z390マザーボードでM.2 SSD RAIDを構築(ベンチ編)

ASUSのマザーボードZ390-F Gamingで,WD SN750 M.2 SSDを2枚使用したRAIDを構築したのでベンチを取った.
 前回,Z390マザー+SSD増設カード+OSによるストライプボリュームの組み合わせでM.2 SSDx2(WD SN750 1TB)のRAID0環境を構築した.今回は構築したRAIDのベンチマークを取った.


Crystal Disk Mark(CMD)の結果

 CMDによるRAIDボリュームのベンチマークは以下の通り.シーケンシャルアクセスの速度は単体に対してReadが1.87倍,Writeが1.62倍となった.Writeが思ったより伸びない.また,ランダムが単体に対して少し低くなっているが,VROCのときもそうだったのでそういうものなのでしょう.


SSDx2+ストライプボリュームによるRAID0のスコア


SSD単体のスコア

ファイルのコピー時間の計測結果

 単一ファイルを用いて,RAID0とSSD単体におけるコピー時間(ReadとWrite)を計測した.
 Readではコピー元をRAID0または単体,コピー先をRAMディスクとした.RAMディスクのCDMは以下の通りでコピー先の性能がボトルネックにはならない.ただし,RAM容量が32GBなのでコピーするファイルのサイズは20GBとした.



 Writeではコピー元をIntel760p512GB,コピー先をRAID0または単体とし,コピーするファイルのサイズは40GBとした.760pのシーケンシャルリードは約3.2GB/sだが,VROCのRAID0x4でもWriteは1.6GB/sくらいだったので今回のRAID0x2で問題になることはないだろう.

 計測結果は以下のようになり,平均転送速度はReadで2.8~3.1GB/s,Writeで1.5~1.9GB/sになった.VROCのときも最大でこの位の値だったので,PCIe3.0接続SSDの実用的な転送速度はRAIDを組んだとしても2GB/s前後が限界なのかもしれない.


転送速度の時間推移

  コピー先がRAID0および単体の場合の転送速度は以下のように推移した.

 単体では約12GB書き込んだ辺りからキャッシュ切れにより転送速度が2GB/から1.5GB/sに落ちている.これに対してRAID0では安定して2GB/sを維持した.

 ちなみにintel760pでは約1.5GB/sから一気に540MB/sまで落ちており,落差が激しい.

単体の転送速度の推移

RAID0の転送速度の推移


単体の転送速度の推移(intel760p512GB)

転送時のCPU負荷

 転送中のCPU(i7 9700K,8core 8thread)の負荷を計測した.
 単体・RAID0への書き込みの場合,転送中の最大CPU負荷は単体時に約21パーセント,RAID0時に31パーセントとなった.今回のようなソフトウェアRAIDではCPU負荷が高くなるとよく言われるが,このくらいならほかの作業をしていても特に動作が重いと感じることはないだろう.

転送中のCPU負荷の推移(単体)


 転送中のCPU負荷の推移(RAID0)


 

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