2022年7月24日日曜日

CrystalDiskMarkのスコアのばらつきの検証

 CrystalDiskMark(CDM)を100回実行したとき,各スコアがどれくらいばらつくかを3種類のSSDで検証した.


使用したSSD

 少し古いが以下の3つを使用し,これらをCPU直結のPCIeレーンに接続した.

Intel 760p 512GB

WD Black SN750 500GB

KIOXIA XG6 512GB


CDMのベンチマーク方法

 CDMのベンチマークにはデフォルトとNVMe SSDの2つのモードがある.今回は両方のモードで,データサイズ8GBでベンチマークをそれぞれ100回実行した.また,この回数を手動で行うのはかなり大変なので,CDMの操作をPythonとPyAutoGUIで,結果の整理をVBAマクロで自動化した.


結果

 まず,CDMの結果は以下のようになった.
ベンチマークモード:デフォルト

ベンチマークモード:NVMe

 次に,ばらつきの評価指標として各回のスコアと100回の平均値の差異を計算し,グラフを作成した.

 ばらつきが最も大きくなったのはIntelで,NVMeモードのばらつきが±20パーセントとなった.逆に最も少なかったのはKIOXIAで,ほとんどのケースで±1パーセントに収まった.また,SSDの種類やベンチマークモードによってばらつきが大きくなりやすい項目が異なることも分かった.

 CDMスコアのばらつきの大きさと性能の関係はわからないが,20パーセントもばらつくと性能比較は難しいだろう.


ベンチマークモード:デフォルト




ベンチマークモード:NVMe




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