以前製作したPCATもどきは12V系しか電圧電流を測定できなかったが,3.3V系も測定できるように改造した.
前回製作したPCATもどき(PCIeスロットからGPUに供給されつ電力を測定する測定器)は,INA260を1台用いて12V系の電流電圧を測定した.今回はさらに2台のINA260を使用して,3.3V系と補助電源(将来的に)の電圧電流も測定できるようにした.
PCIe 3.3V
PCIeの3.3V系はBサイドの8と10,Aサイドの9と10の合計4本だが,Bサイドの10(+3.3V aux)は主電源としては用いられないようなので,それ以外の3本をINA260を経由させることで電流を測定できるようにした.また,電圧の+はINA260の電流端子の一次側につなぎ,Groundは12V系と共有した.
以下は組み立てた時の写真で,INA260を3台Arduino Nano EveryにGroveコネクタ経由で接続した.Groveコネクタはジャンパーワイヤよりも接続部の信頼性が高いし配線も楽になるのだが,ピンピッチが2.54ではなく2mmなのでプリント基板にそのまま実装できないのが困る.
測定結果
Radeon RX560のFF15ベンチ中の消費電力をINA260とHWiNFOでそれぞれ測定した.以下のグラフは3.3V系,12V系,12V+3.3V系の合計,HWiNFOの測定結果で,3.3V系は常に約2Wの電力を供給していること,アイドル時の電力については12V+3.3V系の合計とHWiNFOの値はおおむね一致することが分かった.ただ,ベンチマーク中の電力がINA260とHWiNFOで大きな差があるのは前回と同様であった(3.3V系を増やしただけなので当然だが)
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