Intelの第11世代デスクトップCPUであるRocket Lakeのi5 11600Kを常用可能な範囲でオーバークロックして,ベンチマークを行いました.
検証環境
主なハードウェア
・CPU:Intel Core i5 11600K
・マザーボード:ASUS Z590-f gaming WIFI
・BIOS:0704
・CPUクーラー:Noctua NH-D15
・メモリ:DDR4 2400MHz, 32GB
オーバークロックの設定
・コア倍率:2-coreまで50,all-coreのとき49
・CPU電圧:Adaptive mode,電圧1.39V,offset-0.05V
・Load-line Calibration:Level 6
・PL1/PL2/Tau:145W/200W/56sec
・AVX512:無効
なお,オーバークロック時はCPU SVID Supportを無効にすることを推奨と同機能の説明にも書いてありましたが,無効にするとCPU電圧がモニターできなくなり消費電力も増加したので有効にしました.
結果
Blenderbenchmarkのclassroomをエンコードしているときのクロックと消費電力,温度を計測しました.
全コア4.9GHzでブースト動作しているときの消費電力は約190Wとなりました.温度が上がりきる前にブーストが終わりましたが,このまま続けてもCPUパッケージ温度は70C台に収まるでしょう.
PL2を125Wから145Wにすることで,ブーストが切れた後の周波数は4.4GHzから4.6GHzとなり4.5パーセント増加しました.CPU温度はまだ余裕があるのでもっとあげられたかもしれませんがとりあえずここでやめておきます(定格での結果はこちら)
マルチメディア系のベンチマークスコアは定格からおおむね5パーセント向上しており,8コアの10700Kの差は2-12パーセントまでに縮まりました.10700KのMSRP(メーカ希望価格)は$374-$384,1160Kは$262-$272で40パーセント程度開きがあるので,MSRPベースで考えると11600Kはコストパフォーマンスが良いといえます(2021年4月現在は両者がおおむね同価格で売られているので実売価格での優位性はない)
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