Intel Core i5 11600KでもメモリをGear1の3200MHzで動作させられるかを検証しました.
Intelの第11世代CPU Roket Lakeではでメモリ定格がDDR-4の3200MHzに引き上げられましたが,IMC(Internal Memory Controller)の3200MHz動作が保証されるのはCore i9のK(KF)付きのみで,そのほかはIMCがメモリの半分の周波数で動作します.これらのIMCの動作モードはそれぞれGear1(IMC周波数がメモリと同じ),Gear2(IMC周波数がメモリの半分)とよばれています.IMC周りがこのような複雑なものとなった理由は明らかにされていませんが,リリーススケジュールの都合で設計が詰められなかったのかもしれません.
今回,Gear1での動作が保証されていないCore i5 1160KでメモリをGear1の3200MHzで動作させられるかどうかと,動作した際のRAMディスクとしての性能を検証しました.
検証環境
主なハードウェア
・CPU:Intel Core i5 11600K
・マザーボード:ASUS Z590-f gaming WIFI
・BIOS:0704
・CPUクーラー:Noctua NH-D15
・メモリ:CFD W4U3200BMS-8,GDDR4-3200MHz, 32GB(8GBx4)
UEFIでの設定
使用したメモリがオーバークロックメモリなので,XMPを適用した後,Memory ControllerのDRAM Frequency RatioをGear1に相当する1:1に変更します.
他は特に設定せず,メモリをGear1で3200MHz動作させることができました.CPU-Zを確認するとメモリとメモリコントローラが同じ周波数で動作していることが確認できます.
RAMディスクのベンチマーク
メモリをRAMディスクにした時の性能が,メモリ周波数は3200MHzのときICMのモードがGear1とGear2でどの程度違うかを検証しました.
以下はCrystalDiskMarkの結果ですが,3200MHzでのGear1とGear2の違いはあまりありませんでした.RAMディスク用途だと影響はあまりないのでしょうか.
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