2021年4月18日日曜日

Intel UHD Graphics 750とQSVを用いた動画エンコード

  Rocket Lakeに搭載されているIntel UHD Graphics 750とQSVを利用した動画エンコードの速度を測定しました.

 Intel UHD Graphics 750は,モバイル向けCPUであるTiger LakeのIntel Iris Xe Graphicsを14nmで実装したものです.ただし,パッケージサイズの関係からか実行ユニット数(EU数)が最高96基から1/3の32基にまで減らされています.

 今回はHandbrakeでUHD750とQSVを使用した動画のハードウェアエンコードを行い,エンコード速度を測定しました.


dGPUを搭載した状態でQSVが使えるようにする

 NVidiaなどのdGPUを搭載しているときは,QSVを使用するためにUEFIの設定を変更する必要があります.ASUSのマザーボードの場合,下のようにiGPU Multi-Monitorを有効にします.


 このあとインテルグラフィクスドライバをインストールし,Handbrakeを立ち上げると,Intel QSVを選択できるようになります.


エンコード速度の測定と結果

 以下は10分の1080p動画をx264(Fastプリセット)でエンコードした時の実行時間です.比較としてNvidiaのNVENC,前世代のUGD630,とCPUによるソフトウェアエンコードの場合も測定しました.なお,UHD750はi5 11600K,UHD630はi7 11700Kのものを使用しています.
 結果は以下のように,UHD750はNVENCに次ぐ速さとなりました.UHD630との差はあまりありませんが,使用したCPUがUHD630では8コアなので,6コアにそろえた場合は差が広がるかもしれません.






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