2021年7月24日土曜日

メインメモリの周波数がRAMディスクの性能に与える影響

 RAMディスクを作成する際,メインメモリの周波数を2666MHzまたは3600MHzにしたときどれくらいの性能差があるのか調べた.

サマリー

 性能の測定にはCrystalDiskMarkのデフォルト設定を使用した.その結果,2666MHzと3600MHzとでは,シーケンシャルReadにおいて3600MHzの方が13~15パーセント高いスコアとなった.また,ランダムやWriteではほとんど差がなかった.3600MHzは2666MHzの1.35倍の周波数だが,スコアへの恩恵は少ないようである.このことから,メインメモリを選ぶ際,RAMディスク用途であれば周波数よりも容量を選んだほうが良いと思われる.


環境と条件

メモリ:CFD Ballistix Elite PC4-28800, W4U3600BME-8GDDR4(3600MHz, 8GB 4枚)

CPU:Core i7 10700K(8-core 16thread, TDP125W)

マザーボード:ASUS Z490-f gaming


RAMディスク作成ソフト:ImDisk Toolkit ver.20210125

CrystalDiskMark:ver.8.0.1


結果

 CrystalDiskMarkの設定をテストサイズ8GiB,デフォルトプロファイルにしてベンチマークを行った.以下のその結果で,比較のためにPCIe Gen4のSSD SN850 1TB(Z590,core i5 11600Kで測定)のスコアも載せている.

 まず,Readの結果はシーケンシャルにおいて3600MHzの方が2666MHzに比べ13~15パーセント高くなった.これに対してランダムの方は同等のスコアだった.また,Writeではシーケンシャルとランダム双方でどちらの周波数も同じようなスコアになった.


 

 3600MHzは2666MHzの1.35倍の周波数なのでスコアもそのくらい高くなるものかと思ったがそうではなかった.高くなる部分でも最大15パーセントと伸び幅がなく,周波数の高さによる恩恵が少ない.これらのことから,RAMディスク用途のメインメモリでは,周波数よりも容量を優先した方がよいと思われる.




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