2023年3月16日木曜日

日置のクランプメーターCM4371を電流ロガーとして使う

 これまで直流電流のロギングをINA260+Arduinoの組み合わせで行ってきたが,準備がかなり面倒なのと10A以上の大電流ではチップが熱くなり長時間の測定に不安があった.また,直流電流用のCTセンサもあるが個人の商流では入手が難しく値段も高い.

 このため,Bluetooth経由でスマートフォンやタブレット端末に測定データを保存できる日置のクランプメーターCM4371を使用して,電流の測定とiPadへの測定データ保存の実験をした.



1.iPadへのGENNECT Crossインストール

 iPadとCM4371を接続するには専用アプリGENNECT Crossが必要となる.App Storeからインストールする.


2. CM4371へのワイヤレスアダプタZ3210取り付け

CM4371はそれ単体ではBluetooth通信ができず,別売りのワイヤレスアダプタZ3210が必要となる.CM4371の裏蓋を外すと写真のようにZ3210を差し込むところがあるので取り付ける.


3. CM4371とGENNECT Crossによる電流測定

 まず,CM4371で電流を測定したい配線に取り付ける.今回は下のようにCPU電源のEPS12Vを測定対象にした.


以降はiPad上での作業となる.

1)CM4371とiPadの通信確立

 GENNECT Crossの起動した状態でCM4371のボタン(下図,取説より)を長押ししすると,iPadとの通信を開始する.


 GENNECT Cross画面下メニューの”その他”から接続機器設定に入り,CM4371が表示されていれば接続成功.

 


2)ロギング画面への移動

 ホームにあるロギングを選択すると,ロギング画面に遷移する.


 ロギング画面では各チャンネルの現在地が表示される.下の画面ではch1に電流,ch2に電流の周波数が割り当てられている.


3)ロギング間隔の設定

 ロギング画面右上の歯車マークから記録間隔を設定できる.今回は1秒で設定するが,下の画面にもあるようにロギング間隔5秒未満は1chしか記録できない.


 電流を1秒間隔で測定するには周波数をロギング対象から外す.そのためには測定値左の緑色のチェックマークを外せばいい.

4)ロギング開始

 ロギング画面下方のロギング開始ボタンを押すと,ロギングが始まる.ロギング中は下のように測定値とグラフが表示される.ロギングを停止するときは停止ボタンを押せばいい.





5)ロギングデータを転送する

 ロギングを停止するとデータ画面へ遷移し,保存したデータを確認できる.


 転送したいファイルにチェック(緑のチェックマーク)を入れた状態で画面右下の”送る”ボタンを押すと,CSVとHIOKI GENNECT Formatの選択肢が出るのでCSVを選択する.


 すると送信先にメールやiCloudなどが出るので,自分のPCに転送できるサービスを選択する.

5)通信断

 通信確立時に押したCM4371本体のボタンをもう一度押して通信を終了する.


4. データのグラフ化

 CSVファイルは上段が測定時の概要,下段が測定データとなっている.


このデータをグラフ化したものが以下となる.


 

 CM4371によるロギングはINA260によるロギングに比べかなり簡単だが,本体とZ3210がかなりいい値段がする上ロギング間隔が1秒では1chしか測定できない(電流と電圧を同時に記録できない)のが残念.











0 件のコメント:

コメントを投稿