2024年1月7日日曜日

ASUS ProArt RTX4070 OCの簡単なレビュー

落ち着いたデザインのクリエイティブ用途向けGPU.


 今回購入したProArt GeForce RTX 4070 OC(PROART-RTX4070-O12G)はASUSのクリエイティブ用途向けのブランドProArtに属する製品で,発売日が2023年11月と比較的新しい製品である.購入時の価格は109000円で,同社のROGとTUFブランドの中間くらいの価格だった.他メーカでは8万円台の製品もあるので,4070としては割高となっている.


外観

・寸法は300x120x50mm,2.5スロット.長さはTUF Gaming4070と同じくらいだが,それ以外は10mm以上短い.

・クリエイティブ用途向けとあって,装飾用のLEDはない.

・クーラーのヒートシンクは黒で塗装されている.

・外装とバックプレートは金属製.バックプレートと基板の間にはサーマルパッドがないため,バックプレートの冷却への寄与は少ないと思われる.




・重量は約952g.


・冷却ファン動作切替スイッチ.Performance Modeは冷却重視.Quiet ModeはGPU温度の上昇を許容してファン回転数を下げる動作をする.


・電源コネクタは8ピン.今後発売される4070SuperはTGPがあがるため12VHPWRとなるらしい.個人的には12VHPWRの安全性や扱いやすさに不安があるので,AMDやIntelから採用GPUがでてくるまでは8ピン製品を使い続けようと思う.


冷却性能

 RTX4070自体の性能についてはすでに多くのベンチマークがされているので,ProArt RTX4070 OCの冷却性能のみ検証する.


条件は以下の通り

・設置環境:オープンフレームのベンチ台上

・周囲温度:20C

・GPUの冷却モード:Performance Mode

・負荷:FF15ベンチマーク(WQHD, 高品質)

・温度・電力モニタリング:HWiNFO


 まずベンチマーク時の消費電力について.ベンチマーク中,消費電力(GPU Power)は190-200Wを推移した.RTX4070のTGPは200Wなので,ほぼ100パーセントの負荷がかかっている.


 ベンチマーク中のGPU温度は以下のように推移した.周囲温度20Cにおいて,GPU温度は最高59.3C,メモリ温度は最高68C,ホットスポット温度は70.6Cとなった.


冷却ファンはGPU温度(GPU Temp)が55Cを超えると回り始め,回転速度は最高1150RPMとなった.このときのパーセント読みの回転速度は35パーセントだったので,冷却性能にはまだ余裕がある.

  

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